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概要

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専務が行く~若手経営者に聴く~本日は自由が丘にある隠れ家的な趣の「魚斉」、等々力では気軽に和食を楽しめる「うおいちばん」を経営されております、株式会社NATOMICS関取締役にお話を伺います。(専務・以下專)関様よろしくお願いいたします。はじめに飲食に携わるようになった経緯をお聞かせいただけますか。(関取締役・以下関)はい。母親が料理好きで、私も幼いころから手伝いをし飲食が身近にある環境でした。高校生の時飲食店でアルバイトをしたのですが、キッチンを任されたことがありまして、入店からお帰りまで一人で通してやった時、お客様から「おいしかった」「ありがとう」を目の前でいただけて、それがビジネスになるのはとてもいいなと思いました。それから20代のうちに独立しようと強く思うようになりましたね。その思いを28歳で等々力、30歳で自由が丘に店を出すということで形にしました。和食への道を選んだのは専門学校に入ってからでしたが、その繊細さなどすぐに惹きこまれました。縁あって品川プリンスホテルのお店に入ったのですが、そこでの3年間は板前としての仕事をきっちり自分に叩き込もうという思いで過ごしました。ときには理不尽な仕打ちを受けることもありましたが、いつか絶対勝ち上がってやると、持ち前の負けん気の強さで頑張りました。勝つためにどうするか、その頃から考えていて、最終的に23歳の時には板二番手までやらせてもらいました。(專)今までのお話を聞いていてすごいなと思ったのは、その負けん気の強さがどこからくるのかということと、勝ち上がるために人と違うことをやる、そのモチベーションはどこからやってくるのでしょうか。(関)なんでしょう?私には兄と姉がいるのですが、二人ともそれなりに勉強していたので大学に行きました。でも私は勉強が嫌いでしたから、兄姉とは全然違う道で。ある時には、お前は何をやらせても中途半端だなと言われたこともありました。親を困らせたこともありました。ただ、このままではいけないと思った時、ちょうど飲食への道を考え始めた頃ですが、この道では絶対に負けないと、やると決めたらやろうという気持ちに切り替わりました。私は「有言実行」という言葉が好きなのですが、専門学校時代に友達に向かって20代のうちに絶対店を出すと言っていまして。そのためにはどうするか、料理人のままでは店は出せないなと思い、ホールを経験し接客を勉強しました。その後料理長も経験しました。(專)現場での仕事と経営者という立場では考え方が違うと思うのですが、そういう勉強はどのようにされたのですか。(関)料理長で入った会社で、店長職、エリアマネージャー職をやらせていただきました。その時に店舗運営のコンサルティングなどに携わる機会がありまして、経営者の考え方を学びました。ここで色々な経験をし、成長させていただきましたね。(專)今、経営されるにあたっての一番のこだわりはなんですか?(関)私は「上昇」と言っているのですが、会社の上昇、常に勝ち続ける、そして皆で笑う。笑顔があるところには人が集まるよねと皆に伝えています。去年それを目標にしたことで、今年の二月に自由が丘に店舗を出せました。しっかり勝ち上がっていくには強い想いやこだわりが必要だと思います。そして、それを実現するプロセスを仲間に明確に伝えることも。(專)今後の展開をお聞かせいただけますか。(関)スタッフの皆に33歳までに直営で5店舗まで伸ばすと公言しています。これからの飲食業界は、私達世代が引っ張っていかなければならないと思いますが、私はある程度の客単価をいただいて、しっかりとしたものを提供していきたいですね。そして、同じ想いで仕事ができる仲間をどんどん増やしていければなと思います。また、飲食業を目指している人に、若くして経営者になれることをもっとアピールしていきたいです。(專)もしその展開につまずくことがあるとしたら原因は何だと考えますか。(関)仲間と同じ想いを共有できない時でしょうね。お客様にちゃんと気持ちが向いているか、そこがしっかりできるかが問題だと思います。関取締役ありがとうございました。益々のご活躍をこれからも応援させていただきます。