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概要

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11専務が行く~若手経営者に聴く~今回は、都内を中心にケータリングをはじめ飲食業態を11店舗、その他に卸業やコンサルタント事業を展開されております株式会社ブリガードの代表取締役・塩見社長にお話を伺います。(専務・以下專)塩見社長、よろしくお願いいたします。まず、飲食業界に携わるきっかけ、またその頃のエピソードがあればお聞かせください。(塩見・以下塩)学生時代に「プクプク亭」という洋食のお店でバイトをしたことが、一番最初のきっかけになります。夫婦で営んでいるお店でしたが、そこで非常に感銘を受け、自分もこういうお店を持ちたいと思いました。その後高校を卒業と同時に、そのまま就職させていただきました。2年後、フランス料理人の下に修行に行くことになり、千葉県のフレンチの老舗「貝殻亭」にて住み込みで働かせてもらった後、フランスにも行きました。厨房内は全てフランス語で、当時は右も左もわからない状態でしたので、言葉を一つずつ覚えながら修行を積んでいきました。その中で、自分の料理をやっていきたいという想いと、ケータリングという業態に将来性があると感じ、都内のケータリング会社に移りました。そこで働きだして3年目にシェフとなり、ホテルへの出張や船上でのサービスなどの経験を経て、27歳で起業に至りました。会社名の「ブリガード」は、フランス語で“厨房の仲間”という意味で、仲間と共に自分たちのやりたい料理を作ろうという気持ちから命名しました。29歳の時には、飲食店・百貨店での出店を合わせて、5店舗を展開するようになりました。(專)起業から2年間で5店舗とはすごいですね。(塩)やるからには高いところに目標を掲げたいので、飲食のほかに卸、コンサルタント業と3つの柱で経営していきたいという考えがあります。飲食以外もやると決めたのには、自分がマーチャンダイジングが得意であったことと、百貨店への出店経験が影響していますね。(專)そういったビジョンやアイディアはどのようにして得るのですか。(塩)自信がないからこそ、あの手この手で会社を守らなくてはと思い、リスクの少ない業態で店舗展開していった結果だと思います。また、自分が料理人ということもあり、フランス料理で培った知識があることやレシピが書けるというのは大きいですね。出店の仕方にも独自のノウハウがあります。路面店・路面店・商業施設の順で出すことで、繁忙期と閑散期を分散させ、売り上げを平均的に高い状態で維持することができます。また、あるホテルの下請けでケータリングを受けた際に、食のOEM(相手先ブランド名製造)のおもしろさに気付きました。その経験が今に活きています。(專)繁盛するお店の所以はどのようにお考えですか。(塩)まず人ではないでしょうか。やる気が伝わってくる、スタッフのモチベーションが感じられるお店ですね。次に事業展開の上手さで、場所に合っているかどうかが重要だと思います。街に合った業態であれば、長い経営が期待できます。あとは運ですね(笑)日頃の積み重ねが大切です。(專)最後に経営理念をお聞かせください。(塩)「やる気を本気に変え実現を可能にする」です。やる気を引き出せる環境作りが経営者の仕事の一つだと思っています。そこで、それぞれが輝くことを実現してほしいと願っています。(專)失敗はあったのでしょか。(塩)1店舗目の時は、まだ会社の福利厚生がしっかりしたものでなかった為、辞めるというスタッフを止めることができませんでした。その失敗から、会社を成長させていくしか雇用は守れないのだと思い知りました。(專)経営側から見て気を付けているところはありますか。(塩)使命感が感じられることをやるようにしています。例えばスタッフを、店舗で使う素材の生産者さんに会わせることで、その人たちの想いに触れ、自分が伝えるのだという使命感を持たせています。それが繁盛にも繋がると思います。フランス料理で培われた商品開発力と、多くの業種を通してマーケットを見てきたからこそ備わる業態開発力。その強力な武器を的確に使うロジカルシンキング、そして仲間を思い成長を応援する会社の風土。今後益々の成長が楽しみな企業様でした。塩見社長、これからもよろしくお願いいたします。株式会社Brigade東京都目黒区八雲2‐8‐15氷川坂ビル℡:03‐5726‐8013専務取締役柴健宏