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概要

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専務がゆくⅠ<経営者に聞く>okei片寄雄啓社長本日は新橋の路地裏で「ピッツェリアバールokei」その二階で「ビストロokei」、このビルの前に「ピッツェリアテルツォokei」と三店舗の繁盛店を経営なさっている片寄社長にお話しをうかがいます。片寄様、宜しくお願いいたします。飲食店を始めるきっかけは何ですか。お店に対する思い入れや考え方を教えていただけますか。ハイ、私の前職は広告代理店でして、28歳の時に他の代理店からヘッドハンティングされて転職を決めました。新しい会社に入社の手続きをするために電車で向かっているときにですね、履歴書を見ていたら、18歳から飲み屋でバイトしていたのですけど、バイト時代もその時も飲食の仕事が大好きだと改めて気がついて、店をやりたかったことにも気付いて、30歳までに店をやるためには、こんなことしている場合じゃないなあと新しい会社に入社手続きじゃなくて断りに行ってしまいました(笑)周りの人たちは「えー」で親は怒り出しました。退社して、横浜のバールでお願いして働かせていただいてワインの勉強をしましたね。それまでは一気しかしなかったので。新店の薪釜のタイルはお客様やスタッフたちの寄書き入り。スタッフさんをどんどん独立させていく運営。会社を大きくするビジョンはないけれど、人が育ったから新店を出していく戦略。人を大切にしていること、縁を大切していることが盛業の秘訣だと思いました。最後に飲食で成功するために必要なことは何かお聞きしました。顧客満足度はスタッフ満足度。楽しそうに働いているお店はお客様も楽しい。来年はスタッフ全員連れてイタリアに行く予定です。みんな頑張ろうと言ったら売上バン!と上がっちゃいました(笑)okeiさんの2階から3階に上がる階段には、共に働いてきたスタッフさんたちの名前が全員書いてあります。素敵ですね。ピッツェリアバールokei03‐3597‐5225ビストロokei03‐6364‐0094ピッツェリアテルツォokei03‐6205‐4057今度は料理を学ぶために都内のピッツェリアでバイトしながら覚えようと思ったのですけど、中々焼かせてもらえないんで、教えてくれる店にお金を払って教わりました。そんな時に相談にのってもらっていたシェフが長野県で独立するということになって、ピッツア焼けるかと聞かれたものですから、一人でやったことはなかったのですけど、できますと返事して5ヶ月くらい住込みで働いていました。ちょうどそんなことをしている間に30歳が近づいてきたので物件を探しましたね。スピードが早いですね。ええ私の一年は10ヶ月ですから。順調に開業できたのですか。いいえ、まず国金の融資が却下されてしまってですね、友人、同級生等々にお金を借りました。ですから返済をきちんとしていかなきゃならなかったので、それは必死でしたよ。住まいも借りないで店に住んでいました。シンクをお風呂にして。物件は駅から近くて目立たないところを探しました。店を二人で営業するので一気にお客様が入ってこられても対応できないのでゆっくり入って来ていただけるとその時は思っていました。盛業の秘訣というのがありましたら教えてもらえますか。そうですね。飲食をずっとなさっている方には私のようなサラリーマンの経験はないんですよ。店を新橋に出したのでお客様はほとんどサラリーマンなのですね。私がサラリーマンの気持ちが分かるというのか、例えば、お客様が予約の時間に遅れるとか、ラストオーダー取りに行っても中々応えてくれないとか、ベロベロに酔っ払ってしまうとかすると飲食の人ってイライラしたりしますでしょ。私は自分が全部、サラリーマン時代にやってきたことなので気にならないんですね。そんなこともお客様に支持される原因じゃないかと思っています。新橋にイタリアンが少なかったというのもあったと思います。借金ですか、一年で返しました。片寄雄啓社長柴健宏