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概要

senmuga

専務が行く【酒蔵編】吉田酒造株式会社(島根県安来市)先日、島根県は安来市に188年続く由緒正しい吉田酒造さんへ行ってまいりました。当日は、次期蔵元の吉田智則 専務と、2年前杜氏に就任された足立孝一朗 製造部長(40歳)にご対応頂き、お話を伺いました。戦国時代、山陰地方を統治していた尼子氏の居城「月山富田城」の麓、安来市広瀬町にて文政9年に広瀬藩の藩公特許を得て、酒造業を始められたそうです。地元島根のお酒といえば、芳醇を通り越して濃醇なお酒が多い中、蔵に戻られた当時の吉田専務は、あまり日本酒をまだ飲み慣れていなかったこともあり、自分で美味しいと思う、すっきりとした酒質のお酒を造り販売したいという想いから、酒質の大きな方向転換をされました。品質本位を第一とし、島根県産の良質の酒米「佐香錦」「五百万石」「神の舞」を主に使用。また島根県名水百選にも選ばれた県下随一の水質を誇る超軟水(硬度と通常の軟水の10分の1)の仕込み水を使用し醸造されている為、酒質は非常に口当たり柔らかく、滑らかできれいな印象で、飲み飽きしないのも月山の酒の大きな特徴の一つです。造りのこだわりもいろいろあります。まず1つ目は、お米を全量自社精米していることです。より狙った味わいのお酒を醸すために、精米からこだわっています。2つ目は麹作りです。以前は麹室で手間を存分にかけ、麹を作っていたのですが、ここに来て吟醸作り用の精麹装置を導入されていました。より高い水準で安定して良い麹ができるようになったそうです。3つ目は水へのこだわりです。蔵の地下水は、他に類を見ないほどの超軟水です。数年前までは近くのやや固い硬水を少し混ぜていたそうですが、今では全てこの超軟水を使っています。発酵させる手間はより多くかかるようになりましたが、目指した味わいにより近づいたそうです。最後にお酒を利き酒させていただきました。定番のお酒も相変わらず美味しいのですが、「佐香錦」と「改良雄町」の純米吟醸 無濾過生原酒がすっきりとした口当たりからのきれいなボディのふくらみがすばらしかったです。夜までご一緒頂き、日本海の海の幸も堪能させていただきました。吉田専務、足立杜氏、ありがとうございました。今回伺った記念に少量ではありますが、特別純米の出雲 無濾過生原酒を笑顔が素敵な吉田専務吉田専務、足立杜氏と一緒に純米吟醸 無濾過生原酒佐香錦と改良雄町文政9(1826)年からこだわりの酒造りを続けられていますより品質の良い精米を実施する為の精米機吟醸作り用の精麹装置地元直送の海の幸がいっぱいです!岩ガキなど、日本海の海の幸を堪能しました!