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概要

senmuga

専務が行く~酒蔵編・広島県安芸津株式会社今田酒造本店~去る8月19日柴田屋酒店本社に、広島県は安芸津町にあります今田酒造さんより今田美穂さんをお招きし、蔵の歴史、造りの特徴やこだわりを代表銘柄富久長をはじめ、ひやおろしの秋桜、日本酒とはまた違った魅力あふれる天然果汁使用のリキュールなど実際に試飲しながらお話しいただきました。蔵の歴史は古く、創業は明治初年。「富久長」という名は現在の吟醸酒の礎を築いた広島の酒造家三浦仙三郎氏によって命名され、2010年には100周年を迎えたそうです。また「百試千改」という文字通り、100回試して千回改めるほど、ひとつの物事を追求していくという三浦仙三郎氏の志を受け継ぐ酒造りをしています。今田美穂さんは取締役であり杜氏でもおられ世界中を飛び回るスーパーウーマンです。そんな今田さんの醸すお酒は、感性の酒と言われており、口当たり柔らかく、上品ですっきりした味わいの中に力強さもある銘酒です。笑顔がチャーミングな今田美穂さん富久長をはじめとする銘酒の数々蔵の歴史、造りや特徴といったことをわかりやすく丁寧にお話し下さいましたそれは広島伝統の軟水醸造や、お酒の味の決め手となる麹作りを、徹底的に手作りにし各工程を丁寧に管理、瓶火入れしたお酒は冷蔵庫で保管という、小規模の蔵だからこそできる方法で、しぼったままの美味しさを守る努力をされているからこそ出せる味わいであると感じました。原料米のひとつである「八反草」という米は、広島の代表的な酒造好適米である「八反」「八反錦」といった八反系のすべての米のルーツで、富久長だけが使用している、広島で一番古いものなのだそう。なぜ八反草を用いるのか、そこには日本酒は原料である米や地域の特徴が出るものだからこそ、広島固有の米で醸したいといった思いがありました。柴健宏今回伺ったお話の中には、これらのお酒にどういった料理をあわせるとより美味しく飲んでいただけるかといったご提案のヒントとなることも含まれており、営業のスキルアップにもつながる大変有意義な時間となりました。ここで得た知識をお客様にお伝えし、日本酒の更なる普及と、ご繁盛の応援をさせていただきたいと思います。