ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

senmuga

本部長がゆく3月上旬にワインインポーターのテラヴェールさんのご好意でフランスはブルゴーニュ地方とシャンパーニュ地方へ自然派ワイン研修に同行させていただきました。まず初日に伺ったのが「フレデリック マニャン」。ここ数年でうなぎ登りに評価が上がってきている自然派の造り手さんで、年間45万本のワインを生産されています。テロワールの個性をとても大切にしていて、2008年よりビオディネールでの葡萄造りに移行され2012年に完全に移行が終わっています。コートドニュイでは2000年代より全体的により自然なワインを造るためビオの流れがあるそうです。まだ40歳を過ぎたばかりのフレデリックさんですので、今後のブルゴーニュを担う若手の造り手として、これからの素晴しい飛躍が期待できる造り手さんでした。試飲をさせていただいてあまりにもおいしかったので、息子の生まれ年のモレサンドニとシャンボールミュジニーを買ってしまいました。その後すぐ近くのロマネコンティの畑も見に行かせていただきましたが、あのロマネコンティがこんな素朴な、そして隣の畑と狭いあぜ道で区切られただけの小さな畑から作られているということで驚かされました。2日目に訪れたのが、シャブリ地区のブルゴーニュ最大のビオディナミの造り手「ジャン マルク ブロカール」。200ヘクタールという広大な畑を所有しながらも、家族経営を続けてきている。また元来気温の低さと湿気の多さからビオ栽培が難しいとされているシャブリの地で大きな手間とリスクを抱えながらも、信念を持ってビオディナミに取り組んでいる。葡萄本来の力を最大限に引き出し、よりピュアで自然なワインを造ることに注力しています。人口酵母を使わず天然酵母のみを使用し、発酵などで温度調節を人工的に行うこともしません。出来るだけ自然に、手を加えず醸造するために、手間を惜しまないのがモットーだそうです。試飲をいろいろさせてもらい私がおいしかったのは、グランクリュ ブーグロ 03(圧倒的な凝縮感。暖かい年だったので果実味豊かだが、フレッシュ感も残っていてバランスがいい)とプルミエクリュ ヴォードベイ10(花の香りと蜂蜜のニュアンス。酸も心地よく、華やかさとミネラルバランスがとてもいい)がよかったです。フレデリック氏ととてもまじめで熱い想いをもっていますカンパニーカラーが紫!カッコイーウッフ(フランス語で卵の意)と呼ばれるコンクリート製の醸造容器。ビオディナミ生産者がよく使う容器でより自然にワインを造る為使用される。ブロカールのビオワインへのこだわりはすごかったです。ヴォードベイの新しい畑。隣の畑とは全く違いここだけ緑のジュータンが敷いてある様でした。ロマネコンティの畑ビオの造り手さんの畑に共通していることは、歩いてみるとさくさくのふ菓子の上を歩いているような感触です。土の中に空気が多く含まれている証拠です。ブルゴーニュ名物ブッフブルギニヨン細かく区分けされています