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概要

senmuno

今月のひとり言毎度ありがとうございます。柴田屋酒店の44期も今月で決算を迎えます。今期柴田屋酒店では「日本酒元年」と銘打ちまして、日本酒の仕入れ強化、販売強化、知識強化に務めてまいりました。目的は、和業態のお客様に対する提案力の強化(パートナーシップの向上)と、国酒である日本酒の復権に貢献すること、永続する健全な会社と社員の創造です。柴田屋は近年ワインに力をいれていたこともあり、急に日本酒をお勧めしだしてお客様も驚かれたのではないかと思います。そんな中一年通していろんなことをやってきました。まず始めに、営業マンの知識向上のため、講師を招いて日本酒勉強会を行いました。商品の特性や市場動向、実際の飲食店さんのニーズ、初めてのことが多く、戸惑いはありましたが、みんなお客様の喜んでくださっている未来のお顔をイメージし学びました。また酒蔵さんとの接点を作り、より日本酒を身近に感じてお客様に勧めやすくするため、私が酒蔵さんに行き、その内容をこだわり通信に載せて発信したり、日本酒の試飲会を毎月行い、酒蔵さんにお越しいただいて商品や蔵に対するこだわりや想いを伺いながら試飲させていただく機会を作りました。また毎月のキャンペーン商品に日本酒を載せることで、実際の販売を通しての学びも大きくあったと思います。こうして試行錯誤を繰り返し、行動しては改善し、決して諦めることなく、コツコツと進めてまいりました。まだまだ十分な成果は出ていませんが、試飲会にいらっしゃるお客様の、商品を探している真剣な眼差しや、一所懸命商品を説明している営業マンの顔を見ていると、着実に進化してきているのを実感しております。和業態のお客様、是非一度試飲会にお越しください。造り手さんの想いのこもった、こだわりあふれる商品が多数揃っています。造り手さんに直接そんな物語を伺いながらお店の未来の看板商品を見つけて頂けたら幸いです。柴田屋酒店は皆様のパートナーとしてお役に立てるようこれからも努力し、成長して行きますので、是非今後とも宜しくお願い致します。今月のひとり言毎度ありがとうございます。暑い日が続きますね。先日趣味のトライアスロンの大会に37度の猛暑の中参加していて、危うく熱中症になりかけました。日頃走ったり泳いだりしていても、気がつかないうちに体が弱っているようです。十分な睡眠とこまめな給水を心がけて、元気にこの残暑を乗り切りたいですね。そんな中柴田屋酒店は今月9月から第45期がスタートしました。今期も皆様に必要とされ、パートナーとして共に成長できる一年にしたいと思いますので、宜しくお願いいたします。ちょっと乗り遅れ気味ではありますが、最近「2013年本屋大賞第1位」に輝いた「海賊とよばれた男」を読みました。この本を読んだ方も多いと思いますが、異端の経営者と言われた「出光佐三」がモデルになっていて、経営者としての人間性や姿勢、物の考え方や判断の仕方など、経営者としての学びと、また会社のあり方や働く目的や気概といった日々の仕事に対する気づきなどがたくさんあり、とても勉強になると共に多くの感動を頂きました。特に「社員は家族であり、会社の最高最大の財産」という主人公の思想に感銘を受けました。タイムカードなし、出勤簿なし、定年なし、解雇なしという経営方針で、経営者と労働者は対立するものではなく、共に手を携えていくもの、という考え方なのです。一方で労働組合も残業手当もない。江戸時代の丁稚でっちかという感じもするほどです。主人公は終戦直後、会社の資産や営業所を全てなくし、多大な借金しか残っていない中、重役たちがもう会社を畳むしかないと進言したときに、「何をがっかりしている。わが社には、何よりも素晴らしい財産がまだ残っている。一千名にものぼる店員たちだ。」と励ましました。「人間尊重」を社是とし、何があっても貫き通す、そんな経営トップの想いに触れ、涙があふれました。現在日本の経済はとても厳しい状況です。飲食業界も同じです。ただ、敗戦からの戦後の目覚しい発展で30年足らずで欧州の国々を追い越して米国に次ぐ第2の経済大国として復活しました。すごい底力です。我々の祖父世代が必死になって頑張ったからでしょう。私達にはそのDNAがあるはずです。柴田屋酒店も社員を大事にし、「人」を尊重し、その先に「お客様の信頼」を頂き、先人に恥じない仕事をしていきたいと思います。